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ISMAP対応版Zoomが提供開始!通常版Zoomとの違いを解説

2024/02/20

今後のコンテンツやサービスの検討のため、ぜひ忌憚なきご意見をお寄せください

政府情報システムのためのセキュリティ評価制度であるISMAP(イスマップ)に対応した、
「Zoom Japanese Government Preset」が2024年4月からサービス提供開始となりました。
詳細のご確認や、御見積希望の場合には、お問い合わせからご依頼をお願いいたします。

本内容は、情報提供を目的としておりZoom社の2024年2月時点の情報を記載しているため、
提供の内容が予告なく変更される場合があります。

■ISMAP(イスマップ)とは?

政府情報システムのためのセキュリティ評価制度 Information system Security Management and Assessment Program: 通称、ISMAP(イスマップ) は、政府が求めるセキュリティ要求を満たしているクラウドサービスを予め評価・登録することにより、政府のクラウドサービス調達におけるセキュリティ水準の確保を図り、もってクラウドサービス の円滑な導入に資することを目的とした制度です。

■ISMAP対応版Zoomとは

Zoom Japanese Government Preset(通称ISMAP対応版Zoom)とは、ISMAP登録のためISMAP制度所管との協議により、
日本政府関係者のWeb上でのコミュニケーション要件により沿うために、データセンター設定に制限を付した特別仕様のサービスです。
日本の公的機関、またはよりセキュリティに厳格な利用を目指す民間の方々の利用を目的としています。
そのため、公的機関だけでなく、一般企業の場合でも購入は可能です。

■ISMAP対象製品

ISMAPに対応した、Zoom Japanese Government Preset(以下、ISMAP対応版Zoom)で
提供されるZoomソリューション一覧は下記になります。
Zoom Meetingsだけでなく、広いラインナップで提供されています。

  • Zoom One
    ●Zoom Webinars
    ●Zoom Phone
    ●Zoom Meetings
    ●Zoom Team Chat
    ●Zoom Whiteboard
    ●Zoom Events

  • Zoom Rooms
    ●デジタルサイネージ
    ●カンファレンスルーム
    ●ワークスペース予約

  • Zoomデベロッパー向けプラットフォーム
    ●Zoom Apps
    ●Zoom API & SDK
    ●Zoom アプリマーケットプレイス

■通常版ZoomとISMAP対応版Zoomの違い

違い①通信コンテンツの保管場所を「日本」に限定

「通信コンテンツ」とは、サービスから生成される以下のデータを指します。

  • Zoom Meetings/Zoom Webinars
    ●クラウド録音
    ●クラウド録画文字起こし
    ●会議中のチャットメッセージと会議が録画されている場合に転送されるファイル

・Zoom Whiteboard

・Zoom Phone
 ●通話の録音と文字起こし
 ● ボイスメールとボイスメールの文字起こし
 ● カスタム挨拶プロンプト

通常版Zoomのすべての有料Zoom有償契約(Proを含む)は、コンテンツの保存場所を選択できるようになっており、
ストレージとして次のいずれかのリージョンを選択できます。

  • オーストラリア
  • ブラジル
  • カナダ
  • ドイツ
  • 日本
  • シンガポール
  • スイス(*一部制限あり)
  • 米国

ISMAP対応版Zoomは、これを日本に限定しているため他の地域にコンテンツを保存することがなく利用できるようになります。
特にZoom録画機能は、参加できなかった人への共有として多く使われる機能になっていますが、
録画は日本に限定して保存される仕様になっています。
通常Zoom版との違い①

違い②一部の地域をホストするデータセンターから除外する

アカウント オーナーと管理者が、リアルタイムのミーティングやウェビナーのデータをホスティングのために
どのデータセンターの地域を利用するかをカスタマイズできますが、下記3つの地域は選択できません。

・中国
・ドイツ
・香港特別行政区
通常Zoom版との違い②

違い③一部地域をホストするデータセンターから除外する Zoom Phone

Zoom Phoneの利用にあたって、下記をホストするデータセンターから除いています。

● Asia Pacific(Hong Kong)
● Asia Pacific(Hong Kong 2)
● Europe(Frankfurt)
● Europe(Amsterdam)

利用可能なデータセンターは以下の通りです。
Asia Pacific(Melbourne)
Asia Pacific(Osaka)
Asia Pacific(Singapore)
Asia Pacific(Sydney)
Asia Pacific(Tokyo)
Mexico and Central America(Queretaro, MX)
South America(Sao Paulo)
US Central(Colorado 2),US Central(Colorado),
US East(New York 2), US East(New York 2), US West(California 2), US West(N. California)

違い④契約に定める準拠法と裁判管轄

サービスの契約を日本の政府機関その他の公共セクターが締結する場合、その準拠法は日本法となり、
東京地方裁判所が当該契約に起因する紛争につき、第一審の専属管轄を有することになります。

違い⑤ライセンスのプラン

ユーザー管理機能を持ち合わせているZoom One Business以上の法人向けライセンスが必要となります。
そのため、最低購入数は10ライセンスとなります。
個人用のライセンスであり、管理ダッシュボードなどの機能が含まれていないZoom One Proは提供されていません。

■無料ユーザー(Basicアカウント)の扱い

アカウントオーナーがISMAP対応版Zoomをご利用の場合、
アカウント配下にある無料ユーザーにもデータセンターの制限が適用され、ISMAPに準拠した状態となります。
(但し、無料ユーザーが主催した会議には40分の制限時間が適用されます。)

■最後に

ISMAP対応版Zoomについて、まずは下記よりお問い合わせ又は御見積の依頼をお願いいたします。
リードタイムはご発注頂きましたら、最短8営業日後にサービス開始が可能です。
迅速なご契約希望の場合でも、日商エレクトロニクスであれば対応できますので、ぜひご相談ください。

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※お問い合わせフォームではございませんので、回答が必要なご質問については営業/ 当社サポートまでお問い合わせください

この記事を書いた人

中俣 初音

Zoomのプロダクト担当をしております。

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※Fortune 500:全米上位500社がその総収入に基づき
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