2022.03.28

Asana とTrelloを徹底比較!どちらがオススメ?

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リモートワークの一般化に伴い、通勤時間の削減などのメリットが得られるようになりましたが、一方でオンライン会議の増加など仕事を進める上での新たな課題を感じている方も多いのではないでしょうか。このような背景から、業務効率化のためにタスク・プロジェクト管理ツールを導入する企業も増えています。

近年シェアを拡大している製品として、AsanaTrelloが挙げられますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。この記事ではAsanaTrelloを様々な観点で比較します。

AsanaTrelloのメリット・デメリット

Asana Trello 製品比較

まず、AsanaTrelloの概要とメリット・デメリットを紹介します。

Asanaとは

Asanaは、2012年にアメリカでリリースされたワークマネジメントツールです。Asanaの評価は高く、現在(2022年時点)では世界で約12万社が採用しています。2019年には日本法人が設立され、大手企業を含めて国内での利用も広がっています。

Asanaの最大の特徴は、単なるタスク管理ツール・プロジェクト管理ツールではなく、これらの機能を含みつつも、さらにチーム・組織の仕事を効率化することができる「ワークマネジメントツール」であることです。ある調査結果※では、日本においては業務時間の58%が会議やメールのやり取りなどの「仕事のための仕事」に費やされていることが明らかとなっています。これらの「調整」作業を効率化し、本来の付加価値を生む業務に費やせる時間を生み出すのが、ワークマネジメントツールであるAsanaです。

>参考:Asanaとは?製品概要資料はこちら

Asana:「仕事の解剖学」インデックス 2021: 日本の調査結果

https://blog.asana.com/2021/01/ja-anatomy-of-work-infographic/

それでは、具体的にAsanaにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。以下で解説します。

Asanaのメリット

最も大きなメリットは、上述した通りワークマネジメントツールとして個人、チーム、組織単位で多様な仕事やプロジェクトを管理、可視化することができる点です。一般的なタスク管理・プロジェクト管理機能に加え、テレワークの一般化に伴い利用が急増したZoomTeamsSlackをはじめとした、100種類を超えるSaaS製品と連携が可能です。例えば、Teamsでの会話内容からタスクを作成したり、タスク内でZoomミーティングを開催したりできます。

また、どのようなITスキルの方でも使いこなせる分かりやすいインターフェースもメリットの一つです。Asanaを開発したのはFacebook社のエンジニアであり、同社の知見が生かされた製品となっています。

Asanaのデメリット

一方で、多機能・高機能であるがゆえに、チーム全員が同じレベルで使いこなすためには一定のルールや共通のテンプレートを作成する必要があります。そのため、Asanaの導入時には導入サポートや定着化に向けた支援サービスなどの利用も検討するとよいでしょう。

>参考:Asana導入支援サービス

Trelloとは

Trelloとは、いわゆる「かんばん方式」を採用したコラボレーションツールです。タスクをカード(かんばん)で管理することで、タスクの視覚化やチームでの効率的なタスク共有を行うことができます。

2011年にリリースされたTrello2015年には利用者が1000万人を突破するなど順調にシェアを伸ばし、2016年には日本語対応を開始、2017年には正式に日本市場へ参入しました。

Trelloの最大の特徴は、そのシンプルさです。まず情報を共有する場となる「ボード」を作成し、そこにタスクを「カード」として登録していきます。カードにはステータスが存在し、作業中・チェック中・完了などステータスが進むについてカードが移動していきます。これにより、直感的に各タスクの状況を把握できます。

それでは、具体的にTrelloにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。以下で解説します。

Trelloのメリット

上述した通り、Trelloはシンプルであり分かりやすく、手軽に使えるというメリットがあります。コラボレーションツールはチーム・組織のメンバーで同じツールを利用する必要がありますが、Trelloは容易に使いこなせるため、チーム・組織内でのトレーニングも最小限で済みます。

機能が少ないという面については、「Power Up」モジュールという仕組みを使うことで改善できます。Power UpモジュールはTrelloに機能を追加できるアドオンの仕組みであり、利用者は多様なモジュールから自由に機能追加できます。

デメリット

Power Upモジュールという仕組みは用意されているものの、やはりそのシンプルさと引き換えに、機能面に不足があるという点がデメリットといえます。中規模・大規模のプロジェクト管理などにおいては、Trelloを利用することは難しいかもしれません。

AsanaTrelloの機能比較

Asana Trello 製品比較

それでは、AsanaTrelloは、機能面でどのような違いがあるのでしょうか。以下では、プロジェクトビュー機能・コラボレーション機能・連携機能・セキュリティの4つの観点で比較します。

プロジェクトビュー機能

プロジェクトの全体像を把握する際にはプロジェクトビュー機能を利用します。

Asanaのプロジェクトビュー機能では、プロジェクトに存在するタスクの内容やその完了状況などを、リスト形式、カード形式、タイムライン形式、カレンダー形式など様々な形で確認することができます。

一方で、Trelloでは基本的にかんばん形式のビューのみを利用することができます。ただし、グレードの高いプランに加入することでタイムライン形式やカレンダー形式での確認が可能となります。

コラボレーション機能

Asanaでは、社外のユーザーであってもゲストとしてライセンス不要でプロジェクトに招待することができます。その際、自社の情報を参照できないように、ゲストに割り当てられたタスクのみなど限定したアクセス範囲が設定されます。また、タスクにファイルを追加するほか、Googleドライブ等の外部サービスとも連携してチーム内でファイルを共有することもできます。

一方で、Trelloでもゲストとしてボードにユーザーを招待することができます。ただし、ゲストにも有償ライセンスが必要であることに注意が必要です。

連携機能

Asanaでは、ZoomSlackTeamsなど幅広い外部ツールと連携することが可能です。上述の通りタスク内でZoomミーティングを開催したり、SlackからAsanaのタスクを更新したりといったことができます。また、AsanaAPIを利用することで、自社システムなどと連携することも可能となります。

Trelloでも、Power Upモジュールを利用することで外部ツールと連携することができます。また、開発者用APIも用意されており、個別にシステム連携することも可能です。

セキュリティ

Asana、Trelloともにクラウド上で動作するサービスであり、セキュリティの確保は事業者側にゆだねられています。それぞれ、利用するプランによって担保されるセキュリティレベルは異なるものの、Asanaではデータの暗号化や管理者コンソールによる権限管理などを実施することができます。

また、AsanaTrelloいずれもセキュリティ対策として、内部統制に関する国際認証であるSOC 2 Type 2に加え、情報セキュリティの規格であるISO/IEC 27001の認定を受けています。

Trelloについては、20214月に個人情報流出がニュースとなりました。ただし、これはTrello側のミスというより、ボードを安易に公開状態にしてしまったユーザー側のミスといえます。Trelloを利用する際にはボードの権限設定に注意する必要があります。

気になる料金比較

Asana Trello 製品比較

以下では、AsanaTrelloの価格体系について紹介します。

Asanaのプランは以下の3つとなります。

プラン名

1ユーザーの料金

概要

Starter

1,200円/

 タイムラインビューや管理コンソール等に加え、ユーザー数の
 制限なしでの利用が可能

Advanced

2,700円/

 Starterプランに加え、高度なワークフローやレポートを利用
 可能

Enterprise 

別途見積

 Advancedプランに加え、SAML連携や24時間年中無休のサポート
 を提供

Enterprise Plus

別途見積

 Enterpriseプランに加え、監査ログ API 、データエクスポートなど

 の高度セキュリティー機能を提供

 

一方で、Trelloのプランは以下の通りです。

プラン名

1ユーザーの料金

概要

Standard

5ドル/

 無制限のボード作成や最大250MBまでのファイルを登録可能

Premium

10ドル/

 Standardプランに加え、ダッシュボード・タイムライン・
 カレンダー等の各ビューを利用可能

Enterprise

17.5ドル/

 Premiumプランに加え、無制限のワークスペース利用や詳細な
 ボード管理が可能

Trelloの最安プランはStandardですが、機能面を考慮するとAsanaStarterプラン(1,200/月)とTrelloPremiumプラン(10ドル/月)が比較対象となるといってよいでしょう。

結局どちらがいいのか?(まとめ)

これまでAsanaTrelloの両者を比較しましたが、整理すると以下の通りとなります。

観点

Asana

Trello

メリット

 ワークマネジメントツールとして仕事を効率化
 するための多様な機能や利用しやすいUI/UX
 備える。

 シンプルで使いやすく、導入しやすい。

デメリット

 機能が多いがゆえに、使いこなすためには支援
 サービスの利用も検討すべき。

 機能面で不足する部分があり、大規模プロジェ
 クトには不向き。

機能差

 多様なプロジェクトビュー、コラボレーション、
 連携機能を利用可能。

 Asanaには劣るものの、プランによっては充実
 した機能を利用可能。

価格

 1ユーザー1,200/月~利用可能。

 1ユーザー5ドル/月~利用可能。

 

まとめとしては、Asanaは機能面に優れており、Trelloはシンプルさがポイントといえます。一定規模以上の企業においては、Asanaの利用がおすすめといえるかもしれません。特に、Asanaは扱いやすいUI/UXを提供していますので、非エンジニアにもおすすめです。

また、AsanaTrelloともに無償プランも存在していますが、機能面で大きく制限があるので、企業で利用するのであればセキュリティの観点も含め有償プランがおすすめとなります。

Asanaの有償プランで利用できる全機能を試してみたい場合、30日間無償でトライアルも可能です。是非一度、試してみてはいかがでしょうか。トライアルご希望またはご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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